Archive for the ‘スラッシュメタル’ Category

SLAYERといえばこの曲『Raining Blood』

<Discography>
■スタジオアルバム
『Show No Mercy』 1983年

・デビュー・アルバム
・ボーカル・トムが呼吸療法士として得た収入と、ギタリスト・ケリーの父から借りたお金で制作した。

『Hell Awaits』 1985年

・前作のデビューアルバムが所属レーベルMetal Bladeで一番の売り上げになったため、プロデューサーのBrian Slagelより要請をうけてリリースしたアルバム。
・歌詞はサタンや地獄など、前作よりダークな内容。

『Reign in Blood』 1986年 スラッシュ・メタルの聖典と呼ばれる歴史的名盤

・Def Jam移籍後リリースされたメジャーデビュー作。
・初めてリック・ルービンをプロデューサーに迎えた作品。
・Def Jamは、ラッセル・シモンズとリック・ルービンによって1984年に設立されたアメリカのレコードレーベルで、ヒップホップ・R&Bを専門としていた。
・US-94位、ゴールドディスク・UK-47位

『South of Heaven』 1988年

・スローテンポやミドルテンポの曲が増えている。
・前3作とは方向性が違うため、音楽雑誌では否定的な意見が多く物議を醸し出した。
・US-57位・ゴールドディスク、UK-25位、カナダ−ゴールドディスク

『Seasons in the Abyss』 1990年

・Def American Recordings(後のAmerican Recordings)からリリース。
・1曲の中でスピードを変化させるのではなく、早い曲、ミディアムテンポの曲というように曲の緩急をつけたアルバム。
・タイトル曲「Seasons in the Abyss」はシングル化され、初のミュージック・ビデオも制作された。
・US-40位・ゴールドディスク、UK-18位、カナダ−ゴールドディスク、日本−65位

『Divine Intervention』 1994年

・オリジナルドラマーのデイブが脱退した後に作られたアルバム。
・いくつかの曲はテレビ番組に刺激を受けている。
・US-8位(初のトップ10入り)・ゴールドディスク、UK-15位、カナダ−ゴールドディスク、日本−23位

『Undisputed Attitude』 1996年

・パンクのカヴァー中心(Minor Threat, T.S.O.L., D.R.I.,The Stooges)の企画盤。
・オリジナルはギターリストのジェフが84〜85年にサイドプロジェクト”Pap Smear”の為に書いた2曲、ギタリストのケリーとヴォーカルのトムの書いた1曲が入っている。
・US-34位、UK-31位

『Diabolus in Musica』 1998年

・ギタリストのジェフが一番多くの曲を書いたアルバムで、SLAYERのアルバムの中で最も実験的なアムバム。
・US-31位、UK-27位

『God Hates Us All』 2001年

・3ヶ月間カナダのスタジオでレコーディングされた。
・多くの歌詞を手がけるギタリストのケリーは今までとは違うアプローチをとり、宗教・殺人・復習・セルフコントロールなどを深く掘り下げている。
・US-28位、UK-31位
・2002年にグラミー賞のベスト・メタル・パフォーマンス部門ノミネート「Disciple」

『Christ Illusion』 2006年

・「Seasons in the Abyss」以来15年ぶりのオリジナル・ラインナップにより録音された作品。
・アルバム・ジャケットは「Reign in Blood」「South of Heaven」「Seasons in the Abyss」も担当したラリー・キャロル。しかし、本作のジャケットのデザインはキリストを冒涜していると批判された為、検閲盤で発売された所もあった。
・当初は11曲の予定であったがヴォーカルのトムが胆嚢の問題を抱えており、「Final Six」が間に合わず、10曲入りとしてリリースされた。この曲は2007年にアメリカで発売されたDVD付き盤に追加収録された。
・US-5位、UK-23位、日本-17位
・2007年にグラミー賞の最優秀メタル・パフォーマンス賞受賞「Eyes of the Insane」
・2008年にグラミー賞の最優秀メタル・パフォーマンス賞受賞「Final Six」

『World Painted Blood』 2009年

・エグゼティヴ・プロデューサーのリック・ルービンの推薦により、グレッグ・フィデルマンがプロヂュースした。
・アルバムジャケットは4種類あり、全てを並べると赤い地球の絵になる。
・収録曲「Psychopathy Red」はリリースの一年以上前にインターネットに漏れてしまった。またこの曲は7インチのアナログ盤シングルとして先行発売された。ちなみにこの曲はウクライナ生まれの連続殺人犯、52人の女子供を殺害したとされるアンドレイ・チカチーロを題材としている。
・US-12位、UK-41位、日本-20位
・2010年にグラミー賞のベスト・メタル・パフォーマンス部門ノミネート「Hate Worldwide」
・2011年にグラミー賞のベスト・メタル・パフォーマンス部門ノミネート「World Painted Blood」

その他のディスコグラフィーはまた今度・・・part3以降に続く予定。
明日は違うバンドについて書きたい。

■1981年結成のアメリカ・カリフォルニア・ハンティントンパーク出身のスラッシュメタルバンド
■メタリカ、メガデス、アンスラックスらと共に「BIG 4(スラッシュメタル四天王)」と呼ばれている
■スラッシュメタル・・・ヘヴィメタルにハードコアの過激さを加えた音楽形態。ギターソロよりもギターリフに重きを置き、スピード感を重視した曲が多い
(詳しいロックのジャンルについては別に書きたいと思う)

<メンバー>
Tom Araya トム・アラヤ – ベース、ボーカル
1961年6月6日

・チリのビニャ・デル・マール生まれ、5歳の時にカリフォルニア州に移住。
・ギターを弾いていた兄に影響を受け、8歳の頃からベースを始め、ビートルズやローリングストーンズを弾いていた為、彼の創作活動に影響を与えている。
・1980年初めに、姉の勧めで呼吸療法士になる勉強を初め2年間学び、その後呼吸療法士として病院に勤めた。
・1981年、ケリー・キングに誘われバンドに加入。
・1983年リリースのデビューアルバム「Show No Mercy」の制作費はトムが呼吸療法士として得た収入が使われた。
・1984年のヨーロッパツアーの際に、勤務先に休暇を要請するも許可が下りず、結局1ヶ月休んだが解雇された。
・クリスチャンである
・過激なヘッドバギングにより2010年12月に頚部の手術を受け、その後ヘッドバギングは行っていない。

Jeff Hanneman ジェフ・ハンネマン – ギター
 1964年1月31日

・カリフォルニア州オークランド出身。
・パンクに影響を受けて育つ。
・父は第二次大戦中にノルマンディー上陸作戦に参加、兄はベトナム戦争に従軍。戦争が家族の共通の話題であった為、後の彼の創作活動に影響を与えている。
・2011年に右腕を毒蜘蛛に噛まれたことで壊死性筋膜炎を発症。
 2011年1月より壊死性筋膜炎のため、バンドへの参加は最小限に抑えられている。2011年4月に行われたライヴのアンコールで2曲、同年11月”Fun Fun Fun Fest”のリハーサルに参加するも彼はこのライブで演奏を終えることが出来なかった。2012年7月時点で、2009年発売の「World Painted Blood」以降、彼は新しい曲やレコーディングなど創作活動に参加していない。

Kerry King ケリー・キング – ギター
 1964年6月3日 

・カリフォルニア州ロサンゼルス出身。
・父は航空機パーツの検査官、母は電話会社に勤務。
・10代の頃ギターを始める。初めてのバンドはPat Booneコピーバンド。
・1981年にジェフ・ハンネマンと出会い、セッションドラマーと共に、『Iron Maiden』と『Judas Priest』をセッション。これがバンド結成のきっかけとなった。
・『BeastieBoys』『MarilynManson』『Pantera』『Ice-T』『Witchery』『Sum 41』『Megadeth』『Metallica』などのバンドのレコーディングやライブにゲスト参加したことがある。
・以前はロングヘアーだったが、髪が薄くなり始めたのでスキンヘッドにした。

Dave Lombardo デイヴ・ロンバード – ドラム
 1965年2月16日

・二度の脱退を経て2006年に復帰。
・在籍期間1984年-1986年、1986年-1992年、2006年-。
・キューバ・ハバナで生まれ、2歳のときにアメリカカリフォルニア州に移住。
・8歳のときサンタナのレコードにあわせてボンゴを叩いたことがきっかけとなりドラムを始め、『Led Zeppelin』や『Kiss』に影響を受ける。
・デイヴはアグレッシブなメタルドラマーとして知られ”手数王”や”ツーバス王”などと呼ばれるほどの驚異的なテクニックは多くのメタルバンドに影響を与えた。
・1993年二度目の脱退後『Grip Inc.』を結成、2004年までに4枚のアルバムをリリースしている。
・1998年からFaith No Moreのボーカル、マイク・パットンやMelvins’ のギタリスト、バズ・オズボーンらとのプロジェクトの『Fantômas』に参加。2005年までに4枚のスタジオアルバムと1枚のライヴアルバムをリリースし、現在も活動中。
・『Testament』『Apocalyptica』『John Zorn』などにも一時的に参加している。